外国人が原付免許を取る方法|必要書類・費用・何語で受験できるかを解説【2026年版】

外国人が原付免許を取る方法|必要書類・費用・何語で受験できるかを解説【2026年版】

必要書類・費用・受験できる言語・勉強の始め方を、ひとつずつ確認できます

日本で原付(げんつき/gentsuki、50cc以下のバイク)に乗るには、原付免許が必要です。この記事は、日本に住んでいて、自分で原付免許を取りたい外国人の方に向けて、取得の手順を最初から最後まで整理したものです。

この記事を読むと、次の4つが分かります。

  • 原付免許を取る3つの方法と、自分に合う方法の選び方

  • 自分の住んでいる都道府県で、何語で試験を受けられるか

  • 必要な書類・費用・当日の流れ

  • 試験に何が出て、どう準備すればいいか

※この記事の内容は2026年9月時点のものです。手数料や制度は変わることがあります。実際に申し込む前に、お住まいの都道府県の運転免許センターで必ず確認してください。


原付免許を取る3つの方法

日本で原付に乗るための方法は、大きく3つあります。

① 日本で新しく取る

② 外免切替

③ 国際免許

どんな人向けか

母国に免許がない人

母国に免許がある人

短期滞在の人

受ける試験

学科試験(48問)

知識確認(50問)

なし

合格率

58.7%

42.8%

受験できる言語

都道府県により1〜5言語

20言語

試験の予約

比較的取りやすい

地域により数か月待ち

有効期間

日本の免許として有効

日本の免許として有効

発給から1年など制限あり

この記事では、最も多くの方が選ぶ①日本で新しく取る方法を中心に説明します。②の外免切替については、記事の後半で説明します。

👉 母国の免許を持っていない場合、選べるのは①だけです。


【重要】免許センターで新しく取る場合、受験できる言語が非常に少ない

これは多くの人が見落とす、しかし最も重要な点です。

2024年6月28日から、日本では20言語で学科試験を受けられるようになりました。この20言語の対象は、第一種免許・第二種免許・仮免許の学科試験と、外免切替の知識確認です。

一方、免許センターで原付免許を新しく取る場合の学科試験は、これとは別に、都道府県ごとに対応言語が決められています。そして多くの場合、20言語よりはるかに少なくなっています。

つまり同じ「原付免許」でも、どの方法で取るかによって、選べる言語がまったく違います。

主要都府県の対応言語(2026年9月時点)

都道府県

①免許センターで新しく取る
(原付の学科試験)

②外免切替で取る
(知識確認)

東京都

英語・中国語・ベトナム語・ミャンマー語・ネパール語(5言語)

20言語

神奈川県

英語のみ(1言語)

20言語

千葉県

英語のみ(1言語)

20言語

埼玉県

英語・中国語・ベトナム語・ポルトガル語(4言語)

20言語

愛知県

英語・中国語・ベトナム語・ポルトガル語(4言語)

20言語

大阪府

英語・中国語・ベトナム語・ポルトガル語(4言語)

20言語

福岡県

英語・中国語・ベトナム語(3言語)

20言語

神奈川県と千葉県では、免許センターで原付免許を新しく取る場合、学科試験は英語しか選べません。一方、同じ神奈川県・千葉県でも、母国の免許を外免切替で切り替えるなら20言語で受けられます。同じ免許を取るのに、方法によってこれだけ差があります。

首都圏でも、東京都なら5言語から選べるのに対し、隣の神奈川県・千葉県では英語のみです。住んでいる場所によって、受験のハードルが大きく変わります。

外免切替で選べる20言語

外免切替の知識確認で選べる20言語は次のとおりです。

英語/中国語/韓国語/ベトナム語/ミャンマー語/ネパール語/インドネシア語/タイ語/タガログ語/クメール語/モンゴル語/シンハラ語/ヒンディー語/ウルドゥ語/ペルシャ語/アラビア語/ポルトガル語/スペイン語/ロシア語/ウクライナ語

たとえばインドネシア語を母語とする方の場合、次のように分かれます。

  • 母国に免許がある → 外免切替を使えば、インドネシア語で受けられます

  • 母国に免許がない → 免許センターで新しく取ることになり、上の7都府県ではインドネシア語を選べません(日本語または英語で受験することになります)

タイ語・タガログ語・韓国語なども同じ状況です。

👉 「20言語対応」の対象は、外免切替の知識確認です。免許センターで新しく取る場合の原付の学科試験は別扱いなので、必ず自分の都道府県を確認してください。

自分の都道府県を確認する方法

上の表にない都道府県にお住まいの場合は、次のどちらかで確認できます。

  • お住まいの都道府県警察のウェブサイトで「外国語 学科試験」を検索する

  • 運転免許センターに電話し、「原付免許を新しく取りたいのですが、学科試験を〇〇語で受けられますか」と聞く

確認するときは、「原付免許を新しく取る場合の学科試験」だとはっきり伝えてください。「学科試験は何語で受けられますか」とだけ聞くと、普通免許や外免切替の20言語の答えが返ってくることがあります。

自分の言語に対応していなかった場合

対応言語に自分の母語がない場合でも、方法はあります。

  • 母国の免許があるなら外免切替を検討する — 20言語に対応しているため、母語で受けられる可能性が高くなります

  • 日本語で受験する — 試験は文章問題です。事前に母語で交通ルールを理解しておけば、日本語での受験は十分に可能です

  • 英語で受験する — 上の7都府県はすべて英語に対応しており、多くの都道府県で英語を選べます


必要な書類

外国籍の方が原付免許を新しく取る場合、次の書類が必要です。

  • 住民票の写し — 在留期間など、外国人住民に関する事項がすべて記載されているもの。交付日から6か月以内。コピーは使えません

  • 在留カード(または特別永住者証明書、マイナンバーカード、パスポートなど)

  • 写真1枚 — 縦3cm×横2.4cm、6か月以内に撮影、無帽・正面・無背景

  • 予約のQRコードまたは予約番号 — 東京都のように完全予約制の地域では必須です

  • 筆記用具 — 鉛筆(HB)、消しゴム、黒または青のペン

  • 眼鏡(必要な方)

受験できない場合があります

次の場合、原付免許を受験できません。申し込む前に必ず確認してください。

  • 住民基本台帳法の適用を受けていない場合 — 住民票が取得できない在留資格では受験できません

  • 在留期限が過ぎている場合

  • 16歳未満の場合 — 原付免許は16歳から取得できます

  • 視力が足りない場合 — 両眼で0.5以上が必要です(眼鏡・コンタクト可)

また、受験できるのは住民票がある都道府県です。東京に住んでいる人が大阪で受験することはできません。


費用

東京都(警視庁)の場合、次のとおりです(2026年9月時点)。

試験手数料

1,600円

免許証交付料

2,350円

原付講習受講料

5,250円

合計

9,200円

このほかに、住民票の発行手数料(300円程度)と写真代がかかります。手数料は都道府県によって多少異なるため、お住まいの都道府県で確認してください。

なお、不合格になると試験手数料1,600円は戻らず、再受験のたびに必要になります。


申込みから免許交付までの流れ

原付免許は、1日で取得できるのが特徴です。多くの都道府県で、朝に受付をして、その日のうちに免許証が交付されます。

  1. 試験を予約する — 東京都は完全予約制です。予約なしでは受験できません

  2. 住民票を取る — 市区町村の役所で取得します。「在留期間などがすべて記載されたもの」と伝えてください

  3. 運転免許試験場へ行く — 東京都では府中・鮫洲の各試験場で、平日のみ実施しています。集合時間は午前8時または午前11時です

  4. 申請書を出す — このとき、希望する言語を窓口で伝えます

  5. 適性検査 — 視力・色の識別などの検査です

  6. 学科試験 — 48問・30分

  7. 原付講習 — 3時間。実際に原付に乗る実技があります

  8. 免許証の交付

👉 原付講習では実際に原付に乗ります。長袖・長ズボン・運動靴で行ってください。サンダルやスカートでは受講できません。

なお、都道府県によっては原付講習を別の日に受ける場合があります。


【重要】原付の学科試験と、外免切替の知識確認は「別の試験」です

よくある誤解ですが、この2つは同じ問題ではありません。問題数も、出題内容も、対策の仕方も違います。自分が受けるのはどちらなのかを、最初にはっきりさせてください。

原付免許の学科試験
(免許センターで新規取得)

外免切替の知識確認
(母国の免許を切り替え)

問題数

48問(文章46問+イラスト2問)

50問

配点

50点満点(イラストは2点)

50問中の正答数

合格ライン

45点以上(90%)

45問以上(90%)

時間

30分

合格率

58.7%

42.8%

受験できる言語

都道府県により1〜5言語

20言語

どちらも合格ラインは90%で、○×で答える文章問題が中心という点は共通しています。しかし出題される問題そのものは別です。「原付の問題集で勉強したから外免切替も大丈夫」とはなりません。逆も同じです。

原付の学科試験:合格率58.7%(日本人でも4割が不合格)

「原付免許は簡単」と聞いたことがあるかもしれません。しかし、実際の数字はそうではありません。警察庁が公表している「運転免許統計」によると、令和7年(2025年)の原付免許試験は次のとおりです。

受験者数

162,668人

合格者数

95,495人

合格率

58.7%

不合格となった人

約67,000人

ここで重要なのは、この受験者の大半は日本語を母語とする日本人だという点です。日本で生まれ育ち、日本語で標識を読み、日本の交通ルールに囲まれて生活してきた人たちでも、10人に4人が落ちているのがこの試験です。

外免切替の知識確認:合格率42.8%(厳格化後)

外免切替はさらに厳しい状況です。2025年10月の厳格化以降(2025年10〜12月)、知識確認の合格率は42.8%となっています。

10人受けて、6人近くが不合格という水準です。厳格化前は問題数10問・合格基準70%でしたが、50問・90%に変わり、出題形式もイラスト中心から文章問題中心に変わりました。

👉 どちらのルートを選んでも、勉強せずに受かる試験ではありません。合格ラインが90%である以上、48問なら間違えられるのは実質5問程度。「だいたい分かっている」では足りません。

外国人がつまずきやすいポイント

外国人の場合、日本人と同じ問題に加えて、日本語で正確に読むという負担が上乗せされます。どちらの試験も文章問題が中心なので、交通ルールを知っているかどうかだけでなく、文章を正確に読めるかどうかも問われます。

  • 「〜してはならない」「〜しなければならない」の読み違え — 否定形が文末に来るため、最後まで読まないと意味が逆になります

  • 「徐行」と「停止」の区別 — 日本の交通ルール特有の概念です

  • 母国と異なるルール — 日本は左側通行です。右側通行の国から来た方は、標識の意味を取り違えやすくなります

  • 「原則として」「ただし」を含む例外規定 — 例外を見落とすと、正しい知識を持っていても不正解になります

  • 時間の余裕がない — 原付の学科試験は48問を30分で解くため、1問あたり約37秒です。辞書を引く時間はありません

👉 暗記だけでは合格が難しく、母語でルールの意味を理解しておくことが近道になります。


母国の免許を持っている方へ(外免切替の注意点)

母国で免許を持っている場合、外免切替(がいめんきりかえ)という手続きで日本の免許に変える方法があります。ただし、2025年10月1日から、この手続きは大きく難しくなりました。

2025年9月まで

2025年10月から

問題数

10問

50問

合格基準

7問以上(70%)

45問以上(90%)

出題形式

イラスト中心

文章問題中心

合格率

42.8%

問題数が5倍になり、合格基準も上がりました。さらに、住所の確認も厳しくなり、住民票が必要になっています。短期滞在の観光客は対象外となりました。

また、制度改正後は受験する人が増え、地域によっては知識確認の予約が数か月先まで埋まっているという状況も起きています。不合格になれば、また予約から取り直すことになります。

👉 外免切替は「20言語で受けられる」という大きな利点がある一方、「合格率42.8%」「予約が数か月待ち」という厳しさがあります。逆に免許センターで新しく取る方法は、予約は取りやすいものの言語が1〜5言語に限られます。どちらを選ぶかは、「予約がいつ取れるか」と「何語で受けられるか」の両方で判断してください。


よくある質問

Q. 原付の学科試験と外免切替の知識確認は、同じ問題ですか?

いいえ、別の試験です。問題数(48問と50問)も出題内容も違います。合格ラインが90%で文章問題中心という点は共通していますが、問題そのものは別なので、それぞれに合わせた対策が必要です。自分が受けるのはどちらなのかを最初に確認してください。

Q. 日本語が読めなくても原付免許を取れますか?

取り方によって変わります。母国に免許があり外免切替を使う場合は20言語に対応しているため、母語で受けられる可能性が高くなります。免許センターで新しく取る場合は1〜5言語と限られており、神奈川県・千葉県のように英語のみという県もあります。対応していない場合は、日本語または英語で受験することになります。事前に母語で交通ルールを理解しておけば、日本語での受験も可能です。

Q. 勉強しなくても受かりますか?

おすすめしません。原付免許の学科試験は合格率58.7%(警察庁「運転免許統計」令和7年)、外免切替の知識確認は厳格化後で42.8%です。原付の受験者の大半は日本語を母語とする日本人ですが、それでも約4割が不合格になっています。どちらも合格ラインが90%と高いため、あいまいな理解が5問分あるだけで不合格になります。

Q. 何日かかりますか?

免許センターで新しく取る場合、多くの都道府県で1日です。朝に受付をして、学科試験、原付講習を受け、その日のうちに免許証が交付されます。ただし原付講習を別の日に受ける都道府県もあります。外免切替は、地域によっては予約に数か月かかります。

Q. 落ちたらどうなりますか?

再受験できます。ただし、試験手数料(1,600円)は再度必要です。また、東京都のように完全予約制の地域では、予約を取り直す必要があります。原付講習をまだ受けていない場合、講習料は次回に持ち越せることが多いですが、都道府県によって扱いが異なるため確認してください。

Q. 住民票がなくても受験できますか?

できません。住民基本台帳法の適用を受けていない在留資格の場合、原付免許を受験できません。また、在留期限が過ぎている場合も受験できません。外免切替も2025年10月から住民票が必要になりました。

Q. 原付でどこまで走れますか?

原付免許で運転できるのは、排気量50cc以下のバイクです。高速道路と自動車専用道路は走行できません。また、時速30kmの速度制限があり、二段階右折が必要な交差点があります。これらは学科試験にも出ます。


試験の準備をどう始めるか

ここまで見てきたとおり、どちらのルートを選んでも、

  • 合格ラインは90%と高い

  • 合格率は原付58.7%・外免切替42.8%と決して高くない

  • 原付は日本人でも4割が不合格になっている

  • 文章問題が中心で、日本語の読解力が問われる

  • 2つは別の試験なので、受ける試験に合わせた対策が必要

という状況です。試験当日に会場で覚えられる内容ではありません。事前の準備が結果を左右します。

準備するときは、次の3点を意識してください。

  • 自分が受ける試験を確認する — 原付の学科試験なのか、外免切替の知識確認なのか。問題が違うので、ここを間違えると対策が無駄になります

  • 母語でルールの意味を理解する — 日本語の暗記から始めると、少し言い回しが変わっただけで間違えます。「なぜそのルールがあるのか」を母語で理解しておくと、初めて見る問題にも対応できます

  • 文章問題の形式に慣れる — 実際の試験と同じ○×形式で練習しておくと、本番で読み違えにくくなります

原付も外免切替も、母語で対策できる「Drivey(ドライビー)」

原付の学科試験と外免切替の知識確認は別の試験ですが、Drivey(ドライビー)はその両方に対応したコースを用意しています。どちらのルートを選んでも、母語で対策を進められます。

あなたの状況

Driveyのコース

母国に免許がない
→ 免許センターで原付を新規取得

原付免許コース(48問の学科試験に対応)

母国に免許がある
→ 外免切替で取得

外免切替コース(50問の知識確認に対応)

教習所に通って普通免許を取る

仮免許コース・普通免許コース

Driveyの特徴は次のとおりです。

  • 試験ごとに分かれた4コース — 原付免許・外免切替・仮免許・普通免許。受ける試験に合わせて、その試験の問題で練習できます

  • 5言語に対応 — 英語・ベトナム語・ミャンマー語・インドネシア語・中国語。受験する試験が自分の母語に対応していなくても、母語で内容を理解してから日本語や英語で受験するという準備ができます

  • 本番と同じ形式の問題演習 — 実際の試験と同じ○×の文章問題で練習できるため、「読み違えて落とす」を減らせます

  • 動画とQAテキスト — 文字だけでは分かりにくい標識や交差点のルールを、映像で確認できます

  • ふりがな付きの日本語 — 日本語で受験する方も、漢字につまずかずに学習を進められます

とくに次のような方には、母語で理解してから試験に臨むという準備が現実的な選択肢になります。

  • 神奈川県・千葉県にお住まいの方 — 新規取得の学科試験が英語のみです

  • インドネシア語・タイ語・タガログ語などを母語とする方 — 新規取得の対応言語に含まれていません

  • 外免切替を選ぶ方 — 合格率42.8%に加え、不合格なら予約の取り直しで数か月失うことになります

合格ラインが90%である以上、事前準備の質が結果を大きく左右します。1回で合格すれば、再受験の手数料も、予約を取り直す時間も必要ありません。


まとめ

  • 原付免許は16歳から1日で取得できる

  • 原付の学科試験と外免切替の知識確認は別の試験(48問と50問)。それぞれに合わせた対策が必要

  • 合格率は原付58.7%・外免切替42.8%。原付は日本人を含めた受験者の約4割が不合格(警察庁「運転免許統計」令和7年)

  • 同じ原付免許でも、取り方によって選べる言語が違う。免許センターで新しく取る場合は1〜5言語(神奈川県・千葉県は英語のみ、東京都は5言語)、外免切替なら20言語

  • 免許センターに確認するときは、「新しく取る場合の学科試験」だとはっきり伝える

  • 必要なのは住民票の写し(在留期間等がすべて記載されたもの)と在留カード。住民票が取れない在留資格では受験できない

  • 費用は東京都で9,200円(試験手数料1,600円・交付料2,350円・原付講習料5,250円)

手数料や対応言語は変わることがあります。この記事は2026年9月時点の情報です。申し込む前に、お住まいの都道府県の運転免許センターで最新の情報を確認してください。

出典:警察庁「運転免許統計(令和7年版)」、警視庁、神奈川県警察、千葉県警察、埼玉県警察、愛知県警察、大阪府警察、福岡県警察